IE9ピン留め
2009年 08月 10日
the pillows×チャットモンチー at Zepp Fukuoka
チャットモンチーかわいかった。かわいくて、かっこよかった。


1曲目の『8cmのピンヒール』、「告白」の1曲目。
期待通り予想通りの1曲目。演奏は予想以上。
テンションあがった。位置的にベースの福岡晃子さんが
見やすかったので見ていた。
クソかっこよかった。こういう言い方はどうかとも思うが、
女性であのタイプの格好よさを出せるのはすごいと思った。
普通に、男が男に憧れる感じの格好よさを感じた。
しかしそこは女性、なんというか格好よさの中にセクシーさ、
色気みたいなのも感じた。テンションあがった。

演奏した全12曲、全部好きな曲だった。

この12曲の中に、1曲だけ異質な曲がある。
『この世の果てまで』the pillowsの名曲のカバー。
イントロで「?」と思い、歌に入る直前で気づいた。
橋本絵莉子さんの声で聴く『この世の果てまで』。
「まいうぇいー!」と演奏後の「やったー!」がかわいかった。
内緒で演奏した先輩の曲。プレッシャーを感じていたらしい。
演奏後、二階通路で派手に指笛を吹いている人がいた。
山中さわおだった。
隣にサポートベースの潤さんもいた。
チャットモンチーのMC、「前回対バンした時、潤さんに気付かなくて」
のくだり、二階でさわおさんは椅子にふんぞり返りながら
爆笑していた。

そのさわおさんがお気に入りだという『染まるよ』は名曲。
「あなたの好きな煙草」
「わたしより好きな煙草」
そんな煙草、大人だから一度くらい吸いたくなってと、吸ってみる。
歩きなれない暗い夜道で。一人。
煙が目にしみる。
寒くて真っ白な息、白い煙。
僕の勝手な考えだけど、夜が永遠に続くなら
この人は何時間もこうしていただろう。
こうして何時間も、真っ黒な夜と、わたし。白い煙。
ずっと「あなた」のことを考え続けるのだろう。
それでも夜はいずれ白む。朝はやってくる。
「煙が雲になって、朝焼け色に染まるよ」

この日はじめて鳥肌が立った。アウトロでステージが真っ赤に照らされ、まるで
煙草の火の赤、朝やけ色に染まった雲のようだった。

『Last Love Letter』も格好いいな。イントロが特に格好いいな。
なんかもう全部いいな。チャットモンチー良いな。
イントロのベース、ドラム、ギターと徐々に参加していく
あの感じが格好いい。ドラムの高橋さんは、とても穏やかそうで
優しそうな印象を受けるのだけど、演奏中の
彼女はとても凛々しく、格好いい。
国語の教師になる夢よりも、チャットモンチーを選んだ覚悟。
その背中にビンビンに感じましたよ。背中見えないけど。

そう、チャットモンチーは格好よかった。

ボーカル&ギター橋本絵莉子。
立ち姿。体が小さくて、ギターが大きく見える。
ところが曲が始まれば、まったくその大きさを感じさせない。
ジャキジャキと掻き鳴らし、大きな声で歌う。
体に比べ大きく見えるそのギター、妙に様になる。

ベース福岡晃子、ドラム高橋久美子。
先述の通り、同じく格好よかった。
三人とも格好よかった。
三人集まって、格好良かったり、かわいかったり。
福岡の対バン相手、正直この会場は当たりだと思いました。僕にとって。
ファンになってもーた。もともと好きだったけどね。更にね。
ちなみに僕の前にいた人は、橋本さんのファンらしく、
ずっと体がななめ右に向いていた。そのせいで僕はえりこさんが半分くらいの時間しか
見えなかったのだけど、まあ、楽しそうにしていたので、あざっす。


続いてthe pillows。僕の一番好きなバンド。唯一と言っていい、思い入れのあるバンド。
結論から言うと、今までで一番格好よかった。


一曲目いきなり『CARNIVAL』で持っていかれた。
この曲を知っている人は分かると思うが、初っ端このイントロが響いて
テンションが上がらないわけがない。くそかっけーよまじで。
左足をスピーカーに乗せ、
「どうだ?一曲目カーニバルやっちゃうぜ」的な状況とは裏腹に無表情の
さわおさんが格好良かった。濡れた。

てか今日のピロウズに入ってからの会場の盛り上がりは
尋常じゃなかった。やはり20周年を記念したツアーということで
観客のほうも気合が入っているのか。
演奏中の拳の上がり方。会場の熱気。曲が終わると同時に湧き上がる歓声。
MC中の掛声。ピロウズ側のMC、というかほとんどいつもさわおさんが
喋るんだけど、それもいつにも増して調子が良かった。
普段なら「がんばれ!」と言われたら怒るさわおさんだけど、今日は
「がんばれ!」と観客から何度か発せられた際も
「あーあ今のおまえのでやる気なくしたー一気にもうやるきなくしたよ」
とうまく笑いに転換。
チャットモンチーのMCでも出た、潤さんが忘れられていた事件にも触れ、
潤さんがもたつきながら話していたところ
「うんうん、わかったけどお前話が下手すぎて不穏な空気になってきてるから」
それでも潤さんは話し続けるも、調子は出ず、
さらに突っ込まれ、あろうことかなぜか観客に向って
潤さん「しね(笑)!」
ここですかさず「生きる!!」とさわおさんが返したのが謎すぎてこの日一番笑った。

セットリストも、序盤から一気に飛ばす並び。
『Wake up!~』『New Animal』『バビロン天使の詩』『サードアイ』
『My Girl』は思わず「Come back to me」しそうになった。
俺おとこなのに。格好よかったんだから仕方ない。


20周年を記念した新曲の『雨上がりに見た幻』はもう
イントロから名曲の匂いがムンムン。
どうして20年目を迎えて、ここまで変わることなく多作なんだ。
そして質が落ちないんだ。なんなんだ。歌詞が綺麗すぎる。
なぜなんだこの歌詞。メロディーにうまく乗り、それでいて美しく
心に響くのは。
「僕らはいつか雨にるけど、太陽とうまくやって、きれいな虹になれるかな」
「荒れ果てた荒野に、僕らの足跡が残る。それだけが誇りさ」
みたいな歌詞が印象にのこった。ピロい。実にピロい。
「綺麗な虹になれるかな」のあとのシャウトが魂こもってて
グッときた。「叶うかな」って言ってたのかな。
何度も何度も叫んでいて、グッときた。

このあと『サリバンになりたい』『Ladybird girl』と続くのだけど
この並びだけでも、ピロウズの曲の振れ幅の大きさがわかる。
『サリバンになりたい』格好よかった。もう格好よかったしか言ってないな俺。

『Funny Bunny』は泣きそうになった。
サビで合唱を煽るさわおさん。応える会場。この光景に感動した。
自分の作った曲をこれだけの数の人たちが知ることになり、
それぞれがその曲を愛し、救われ、自分の前で合唱している。
この光景、自分がさわおさんだったらどれだけ嬉しいか
想像したら、涙がこみ上げてきそうになった。
この感動の仕方は、ちょっと他ではない形だと思う。
それにしてもこの日の『Funny Bunny』は神がかっていた。
すごい。ピロウズほんとすごい。

これまでに作ったすべての曲が伏線になっている。
すべてが今のピロウズの伏線となっている。
この『Funny Bunny』も『My Foot』も。
すべてが礎となり、その積み重なりの先に
9月16日の武道館がある。

僕は年をとるということはすなわち、
だんだん面白くなくなって、格好悪くなることだと思っていた。

身の回りの大人は、確かに経験も責任も背負って、
すごく尊敬すべき点ももちろんある。
ただどうしても、面白いと思える人も、格好いいと思える人も、
僕の場合はほとんど、あまり年をとっていない若い人に多かった。

スポーツ選手も、芸能人も、文化人も、
たしかに年をとっても格好いい人はいる。
ただどうしても、そんな人たちも、
若いころのほうが輝いている人ばかりだった。
今が一番輝いている、という人は、ほとんど僕には見つけられなかった。
みんな昔の輝きをどんどん失いつつ、消費しつつ
生きているように見えた。

ただピロウズは違った。確実に今が一番輝いている。
結成20年目にして、さらに輝きを増している。

僕の、年をとっていくということ、つまりは
生きていくということに対する恐怖、嫌悪を取り除いてくれたのが
ピロウズだった。
曲に救われた、歌詞に救われた。
アーティストを支持する際、このような文言が使われる。
ピロウズのファンの人たちも例外ではなく、よくこの言葉を使う。
僕は正確には、ピロウズのリスナーによるこの言葉には前提があると思っている。
「ピロウズが演奏するから、山中さわおが歌うから」
ピロウズという存在から発せられることで、僕たちは単にその曲が、歌詞が、
というもの以上の感動を得られるのだと思う。
その曲と歌詞が、ピロウズそのものであると言えるかもしれない。

なんか長々と書いてきて「お前何様だ」と
自分で思い始めたので、そろそろ終わりにする。

とにかく、今回は今まで見たピロウズのライブの中で
個人的には一番良かった。そんな何回も見たわけじゃないけど。
だから僕はあと100回でも200回でも見たい。
アンコールの後、会場から拍手が鳴りやまず、
みんな拍手を止めようとせず粘っていたのを見る限り、
みんなもカナ~リ幸せだったんじゃないのかな、
と思ったりもします。

そういえば終演後に、チケットを譲ってくれた女性に挨拶した。
お友達と二人で、テンションが高くて幸せそうだった。
チケット譲ってもらえて本当によかった。
終演後のホークスタウンは幸せで満ちていたなあ。
人生ってなんだかんだで悪くないじゃん、
と前向きになれる瞬間の一つです、ライブというのは。





SYNCHRONIZED TOUR 2009
the pillows×チャットモンチー
@Zepp Fukuoka

■セットリスト
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【チャットモンチー】

01.8cmのピンヒール
02.風吹けば恋
03.海から出た魚

04.飛び魚のバタフライ
05.バスロマンス
06.シャングリラ
07.この世の果てまで

08.染まるよ
09.Last Love Letter
10.恋の煙

11.親知らず
12.やさしさ

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【the pillows】

01.カーニバル
02.Wake up! dodo

03.New Animal
04.バビロン天使の詩
05.サード アイ
06.My Girl

07.雨上がりに見た幻
08.サリバンになりたい

09.Ladybird girl
10.Funny Bunny

11.MY FOOT
12.ROCK'N'ROLL SINNERS
13.POISON ROCK'N'ROLL

(encore)
14.Thank you,my,twilight
15.Swanky Street

# by yasunori615 | 2009-08-10 01:26 | 特別なレポート


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